運営方針 |
次ぎのことを法人の「理念及び品質方針」としている。
理 念
安心・安全・愛情
品質方針
一 私たちは、関係法令・規準を遵守し、コンプライアンスを尊重した運営を行います。
一 私たちは、ご利用者が個人の意思と可能性が尊重され、自立したその人らしい生活を、地域社会で営むことができるよう、援助します。
一 私たちは、事業の高い公共性と倫理性を自覚し、開かれた施設運営と経営の透明性に努めます。
一 私たちは、地域社会への貢献と共生に努めます。
一 私たちは、広い視野とプロフェッショナルとしての専門性を高めるため、研鑽と努力を惜しまず、常に介護サービスのあるべき姿を提示します。
一 私たちは、一誠会へ寄せられる貴重なご意見、ご批判などを真摯に受け止め、品質マネジメントシステムの有効性を継続的に改善し、常に成長し変化し続けながら、一貫した高品質のサービスを提供する一誠会ブランドを構築します。
1.自律に向けた財務活動~自律性を持った経営(Management with self directed )のための財務戦略~
<本項の着眼点>
本項では、令和6年度(2024年度)は、介護保険制度の改定に伴う、介護報酬の改定があることから必要な加算算定をはじめとした中長期的な展望を見据えた財務戦略をテーマとします。
第9期介護保険計画における方向性として、「介護人材確保及び介護現場の生産性向上」が掲げれています。
介護報酬改定において、令和3年度の介護報酬改定で打ち出された科学的介護の推進が引き継がれ、科学的介護の推進が加速することをはじめ、地域包括ケアシステムの深化・推進、自立支援・重度化防止に向けた対応、ICTの導入などによる良質な介護サービスの確保に向けた働きやすい職場づくりなど基本的な視点となっています。
制度改正に伴う加算算定について、継続した科学的介護の推進を中心に各事業所にいて算定するとともに、支出の管理(光熱費、ガソリン、食材費)の管理やペーパーレス化をすすめるなど対策を講じていきます。
これらのことから、八王子市高齢者在宅サービスセンター中野、高齢者世帯付住宅(シルバーピア)の受託を受け、法人全体収入13億を超えることが見込まれ、特別養護老人ホーム(短期合計、配食サービスなどの赤字分を含)、定期巡回・随時対応型訪問介護看護(訪問合計)、居宅介護支援、居宅介護支援北野、地域密着型通所介護、認知症対応型通所介護、認知症対応型共同生活介護、地域密着型特別養護老人ホーム(短期合計)、看護小規模多機能型居宅介護、訪問看護ステーション、企業主導型保育所、サービス付高齢者向け住宅、八王子市地域包括支援センター、指定介護予防支援事業所(但し、法人からの繰り入れも0円)。八王子市高齢者在宅サービスセンター中野については、高齢者世帯付住宅(シルバーピア)の補助金を含め10,000,000円とし、各自事業における過去5年間で最高収入と当期活動増減差額を目標額とし、全事業で目標とする当期活動増減差額は60,000,000円以上を目指します。
2. ユーザー目線の介護と続・介護の生産性の向上~自律性を持った経営(Management with self directed )のためのサービス戦略~
<本項の着眼点>
本項では、新規で八王子市で指定管理を受ける八王子市高齢者在宅サービスセンター中野ならびに高齢者世帯付住宅(シルバーピア)の受託をはじめ、第9期介護保険計画に示された「介護現場の生産性向上」の実践をテーマにサービス戦略として取り組むものです。
はじめに、介護現場の生産性向上の実践として、令和5年度(2023年度)においては、5S活動に取り組みました。生産性とは、「Output=産出」 を「Input=投入」で割ることで算出する指標です。介護の分野において言えば、「介護労働者がどのくらいの効率で成果を生み出しているか」を数値化したものです。「介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 施設サービス 令和元年度改訂版」(厚生労働省ホームページ)では、介護サービスを向上させる7つの糸口として次の事柄が挙げられています。
1. 職場環境の整備
2. 業務の明確化と役割分担
3. 手順書の作成
4. 記録・報告様式の工夫
5. 情報共有の工夫
6. OJTの仕組み作り
7. 理念・行動指針の徹底
以上のことから、令和6年度(2024年度)では、いずれかの事項をもとに課題に着眼し、業務のムダに気付き、もっと効率よくできる方法を見つけ出してスタッフが共有することで生産性を向上していくことで、同じ仕事をこなしながらも残業を減らすなど本来の仕事に取り組む時間を増やす取り組みとして指標で示すように特別養護老人ホーム、デイサービス、グループホーム、看護小規模多機能型居宅介護、地域密着型特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、訪問介護、居宅介護支援、訪問看護ステーションで取り組みます。
次に、八王子市高齢者在宅サービスセンター中野ならびに高齢者世帯付住宅(シルバーピア)では、運営を開始したことを地域に知らしめるために、地域とつながるために花祭りを4月に開催することをはじめとして、地域のイベントにも参加しながら共生を図ります。
また、介護の質の向上と虐待予防、防止を目的に、サービス向上につながるためにユーザーである「利用者目線」の支援を実現します。
利用者目線とは、「『利用者のためにはこれが良い』という支援者側の目線ではなく、どんなに重い障がいがあっても、利用者本人には必ず意思があるという理解に立ち、本人を中心に、本人の望みや願いを第一に考え、本人の可能性を最大限に引き出す支援を行うこと」になります。
特別養護老人ホーム、地域密着型特別養護老人ホームでは、重度化対応に応じられるように介護と医療の連携を図り、看取り介護を手厚い支援につなげ、介護ロボットの運用も強化します。
デイサービス、グループホームでは、利用者の機能に応じた食事作りや買い物の機会、看護小規模多機能型居宅介護、訪問介護、訪問看護ステーションにおいては、人材確保にむけた取り組みを位置付けます。
高齢者あんしん相談センターでは、認知症に関する政府の施策としてた予防を含めた認知症への備えとしての取組に重点を置くことや基本的な考え方として、普及啓発・本人発信支援など、地域住民の介護などに関する相談窓口である「地域包括支援センター」等の周知の強化が挙げられており、ヤングケアラーの問題や地域包括支援センターの本来の業務である総合相談に注力することも視野に入れながら取り組みます。
生産性向上委員会では、課題類型別に各サービスにおける運用に有効な数量を確保できるように補助金なども活用しながら強化できるようにします。
広報委員会では、利用者目線にあわせたSNSやホームページなどリクルートに特化した取り組みにします。
安全管理部門・苦情解決・リスクマネジメント・拘束廃止委員会では、虐待予防・不適切介護の予防と対策につながるヒヤリハットの報告と事故の要因の掘り起こしを強化できるよう取り組みます。
感染症対策委員会では、新型コロナウイルス感染症は5類へ移行されましたが、インフルエンザやノロウイルスなどの感染症も含めて介護施設でのまん延する危険性は高いことから、BCP(事業活動計画)対策は更新していくものとしながら発生時にまん延しないように対策の実践が可能になるように取り組みます。
3. 未来に向けた働きやすい職場づくり~自律性を持った経営(Management with self directed )のための経営戦略~
<本項の着眼点>
本項では、快適な職場環境づくりや安心して働くための多様な働き方やルールなど、職員の定着、採用、満足度の向上など未来に向けた働く人々がそれぞれの事情に応じた多様な働き方を選択できる働き方改革の一つとして働きやすい環境づくりに向けた経営戦略をテーマに次のように取り組みます。
まず、一誠会の多様な事業所の管理者を託す将来の管理職候補を育成していくために組織の中核として幅広い業務に携われる人材を確保するために、採用活動の強化ならびに人材育成など介護業務を中心とした専門職のみならず、さまざまな部署で経験を積み幅広い仕事に取りくめる総合職の採用も視野に入れながら令和7年度(2025年度)4月に向けた新卒採用活動を法人本部で取り組みます。
また、新卒、未経験、経験ありなどどんなキャリアの人材が入職しても応じ、教育できるOJT体制を作るほか、事情により直接的な支援が制限される職員の復帰プログラムも含め、研修委員会を中心にすべての部署の新人教育プログラムの見直しを図り、チューター制度の明示も行います。
なお、社会福祉連携推進法人一五戸共栄会のスケールメリットを生かした一般職、中間管理職、管理者など階層別に向けた研修の開催を事務局へ提案し取り組みます。
次に、訪問看護師など採用難職種などの確保や働きやすい職場づくりとして、ワークライフバランスの認定を受けるに至らなかった理由の残業時間の削減をはじめ、育児をしながら継続した就労を可能にすることやために、フレックスタイム制導入をしていくためにルール作りを経営人事戦略検討会議と管理課で協働し策定します。
令和4年度(2022年度)から改定された、人事評価制度において、評定シートの内容をはじめとした業績評定シートの組織への貢献度を評価につなげる改定を図り人事考課を有効にすすめ、人材育成と組織貢献を高めていく取り組みを法人本部で行います。
介護業務の生産性向上が求められる中、業務量情報量が過多になっていることが見受けられ、業務の無駄を省いて管理を簡略化し、不必要な業務や手順などを省き、スリム化を図る「捨てる仕組み」を設けるように品質管理室の取り組みとします。
さらには、社会福祉連携推進法人の経営支援事業で実施した一誠会のSWOT分析におけるWeaknessにもあるように、スローガンに掲げた役職者の自律性を強化と明確化について、自律した組織にむけていくために、「迅速な意思決定」「従業員の自主的な能力向上の促進」「管理者不足の解消」などの効果を目指し、適正な権限と責任を明確化し、リスクテーキングと権限委譲による挑戦とトレーニングから得られる人材育成につなげていくように予算管理、品質目標(アクションプラン)管理を行うとともに職務分掌をもとにルールを明確化するよう経営人事戦略検討会議にて行います。
4.その他
なお、上記1~3の重点目標に加え、昨年度(一昨年度)の重点目標において、未達成の事項については、引き続き、重点目標として位置づけ、各部署において達成を図ることとする。 |