1. どのような事業所・施設がサービスを提供しているか
●事業所の概要
利用しようとする事業所・施設がどのようなところなのか、まずはその概要を知っておくことは基本となります。なかでも事業の開始年月日や営業時間、サービスを提供している時間は、次のような視点で確認することが大切です。
ポイント
- 事業の開始年月日
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- 介護サービス事業者の参入時期、事業所の開設時期などを確認することで、経験が豊富な事業者かどうかみることができます。
- 営業時間/サービスを提供している時間
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- 「事業所の営業時間」で自身の希望に応じた時間、時間帯でサービス提供が可能かどうか確認します。
- 「介護サービスを利用できる時間」が設けられている場合は、「事業所の営業時間」と異なっていないかどうか注意してください。
- 居宅介護支援、訪問看護、訪問リハビリテーションについては、「営業時間外の対応状況」が確認できます。土日に対応できれば利用の幅が広がりますし、緊急時の電話に応じてくれることがわかれば安心につながります。
●法人等が実施するサービス
事業所を運営する法人等が、同じ都道府県内で他にどのような介護保険サービスを実施しているか、次のような視点で確認します。
ポイント
- 法人等が当該都道府県内で実施するサービス
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- 介護サービスを組み合わせて利用したい場合は、複数のサービスを提供しているところを選ぶと便利です。
●利用者情報
事業所自体ではなく、その事業所の利用者数から見えてくることがあります。各項目を次のような視点で確認します。
ポイント
- 利用者数
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- 利用者数は多いほどよいというわけではありませんが、事業所の実績は利用者数からうかがうことができます。利用者から支持されているかどうかがわかるでしょう。提供実績のうち、利用者の人数については、「記入年月日の前月の請求実績」とあわせて、「前年同月の請求実績」も確認します。利用者数の増減をみて、前年より著しく減少している事業者には理由を確認したほうがよいでしょう。
- 提供実績については、具体的なサービスごとに確認することができます。事業所の特徴をみることができるでしょう。
- 従業者1人当たりの利用者数
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- 専門職1人当たりの利用者数をみることで、利用者1人ひとりに従業者が十分に関われているかどうかをみることができます(例えば、居宅介護支援の場合、介護支援専門員1人当たりの標準的な給付管理件数は35名とされています。営業エリア等職場環境も勘案することで、無理のない職員配置がされているかどうかもみることができます)。